4週目のワーク

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 遂に4週目まで来た。今回のテーマは「本来の自分を取り戻す」こと。

 本来の自分とは何だろう?そう聞かれて、スラスラと答えられる人はいるのだろうか。普段から自分の直感や自分の心の声に従って行動をしてきている人はきっとすぐに答えられるのだと思う。でも、社会に適応するために周囲に合わせて乗り越えてきた人にとっては難しい問いのように感じている。

 わたしは後者の人間である。社会に馴染むために自分の本音とは逆の行動をしたこともあるし、自分の直感を気のせいだと思って無視したこともある。そのように自分の声を押し殺して生き続けると、どこかで必ずガタが出る。ある人は身体のサインとして出てくる場合もあるだろうし、ある人は心を病んでしまって気付くということもあるかもしれない。わたしはいつも本音の自分(潜在意識下の自分)が顕在意識下の自分に向かってSOSを出すとき、決まってあごに大きなニキビができる。

 第4周目は「大丈夫なふりをやめる」という内容で始まる。この一文を読んでドキッとする人がいるのではないだろうか。

 大丈夫という言葉を自分に向かって使うとき、わたしたちは本当に大丈夫なのだろうか。他者を安心させられる言葉を自分に対して使うとき、大丈夫ではない状況で自分に言い聞かせるように使ってはいないだろうか。わたしたちはもう、何かを諦めるために自分に向かって「大丈夫」と言わなくてもいいかもしれない。

 感情は、押し殺さずに認知して味わい尽くすといいと話してくれた友人がいる。緊張しているなら、「あれだけ練習したけど緊張している」不安なら、「これだけやっても不安に感じる」と、言語化することで感情を認知することができる。大丈夫という言葉を、自身の状況説明に置き換えるだけで現在地がわかることもある。大丈夫という言葉を自分に向かって言おうとしたら、どの感情が根本になって大丈夫という言葉を発したのか、一度立ち止まって考えてみたい。

 この第4週目では改めて、モーニング・ページの有効性が細かに書かれている。4週目は破壊と創造という言葉がぴったり当てはまるような章である。

 この週は、わりとハードめなワークが現れる。それは、「1週間活字を読まないエクササイズ」である。このワークの本質は外からの情報を遮断して、より内面の感情に向き合うというところにあると思っている。そのため、わたしは1週間活字を読まないエクササイズを”1週間SNSを開かないデジタルデトックス”として置き換えて行った。

 ジュリアン・キャメロンがこの本を最初に出版したのが1992年であり、日本語で訳された初版は2001年に出版されている。このころはまだPCが出始めたばかりで、スマホはまだ世の中に存在すらしていなかったころである。この時代は本や新聞などから情報を得ていたのではないかとわたしは推測していて、そのために出版された時代には”活字を読まないエクササイズ”として記載されていたように思う。今はインターネットからあらゆる情報を得ることができる。仕事を除いてデジタルデトックスを行うだけでも心境の変化が起こるはずだ。

 SNSを離れると、不安から解放されるような気持ちになった。日ごろから画面越しの誰かと比較を無意識にしていたのかもしれない。この1週間のデジタルデトックスを行うだけで、自分の人生に集中できている実感が持てると思う。ぜひチャレンジしてみてほしい。

 また、ワークの中でいらなくなった服を捨てるというワークも出てくる。わたしは近所のブックオフにワンピースやコートなど5~6着ほど買い取ってもらった。ワークの一環でいらなくなった服を捨てたが、そのあとに久しぶりにときめくワンピースに出会い、2着も購入できた。たまたまどちらもセールを行っており、なんと予算内で2着分購入できるというシンクロニシティが起こったのである。ものを手放すとき、そこまで愛着がないものでも少なからず痛みが伴うと思うが、手放せばきちんと入ってくるということが確信できたワークであった。すでにときめきがなくなってしまった服は、いつか着るかもと思っていてもこのワークで手放すことをお勧めする。それ以上にときめく服にきちんと出会えるはずなので、しっかり向き合ってほしい。 

 さて、4週目のワークは完了しただろうか。これで3分の1のワークを終えたことになる。素晴らしい!引き続き、モーニング・ページとアーティスト・デートは忘れずに行っていこう。大きな変化がなくとも、少しずつ自分の感情に変化が出てきただろうか。何も変化がないと思っている人、心配しないでほしい。今後のワークで、1週目からの自分を振り返るというワークが出てくる。その時にきっと、こんなにも変化があるなんてと驚くはずだ。

 やめるのはいつでもできるのだから、今はやり続けよう。ここまで続けられているのだから、ここでやめてしまうのはもったいない。来週も一緒に頑張ろう。

 (※)参考文献・出典

ジュリア・キャメロン=著、菅靖彦=訳、2001年「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」、サンマーク出版

※わたしは旧版の書籍を使ったため、本ブログで引用しているページ数や文章などが新版とは異なっている可能性がある。

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