最近、見てもないのに関連動画でネタになりそうな動画が急にレコメンドされることがある。すごい。ネタをどんどん提供してくれていることを感じている。今日書くことも提供されたネタの1つである。
この銀河のどこかに、魔界樹という自我を持つ大樹があった。魔界樹は誰一人いない星に生まれ、毎日孤独に過ごしていた。話し相手が欲しかった魔界樹は、自身で子どものような生命体をたくさん生み出した。魔界樹はエネルギーを蓄えることが出来たので、自身のエネルギーを、魔界樹自身が生み出した生命体に降り注いでいた。生命体達は魔界樹のエネルギーで生きていくことが出来た。
魔界樹から生まれた生命体たちは、当初は魔界樹に対して敬う気持ちを持っていた。魔界樹は子どもたちを愛し、生命体達も母である魔界樹を心から愛していた。お互いに尊重し合える関係性であった。
長い長い時が流れて、生命体達は自分たちが魔界樹から生まれたことを忘れてしまった。魔界樹からもらえるエネルギーを独り占めしようと、同じ種族の中で争いか起こるようになった。エネルギーをもらえなくなったら死んでしまうという不安や恐れから、生命体たちの中で戦うようになったのである。魔界樹は口出しをすることなく、自分が産んだ生命体達のことを信じ続けていた。生命体達が既に忘れてしまった、本当の愛に気付いてくれることを魔界樹はずっと待っていたのである。
そんな魔界樹の心も虚しく、生命体達は遂に魔界樹と生命体達の住んでいた星を破壊してしまったのである。生き延びた生命体達と魔界樹は泣く泣く、星を転々としていった。だが、魔界樹に合う環境を持っている星がなかなか見つからず、エネルギーは日に日に枯渇して行った。大勢いた種族も2人まで減ってしまい、支え合って生きていくしか方法がなかった……。
この魔界樹の話は銀河で起こった本当の話らしい。そしてこの話は、なんとセーラームーンで出てくる話なのである。知れば知るほど、本当にすごい物語だ。大人こそ観るべきアニメであると思う。子ども向けと、侮るなかれ。セーラームーンはどこかの星に本当に存在したとキネシオロジーテストでは反応していた。夢がある。
そしてこの魔界樹も、「愛」が一番大切であると説いていた。宇宙の原理原則である。
ところでこの話、今の地球の世界のような話ではないか。人々は不安や恐れから人のものを奪おうとしたり、戦争をして勝った方が価値観を押し付けて自分たちが正しいと思い込んでいる。長い長い時間をかけて、この地球と人間は退化の道を歩んでしまっているように思ってしまう。本当はこうなるはずじゃなかった未来があったはず。少しずつ少しずつボタンをかけ間違えてしまい、現在に至っているのである。このボタンのかけ間違いはもうわたしたちの意識だけでは軌道修正ができないレベルにまで来てしまっている。セーラームーンにあるように、自分たちの星を自分たちで破壊してしまうという未来へ今進もうとしているのである。2025年7月問題というのが定期的にSNSでバズっているが、もうこれは起こるという約束をしてしまっている。誰が悪いとかではない。もう、後戻り出来ないところまで来てしまったのである。
バタフライ現象というものがある。気象学者のエドワード・ローレンツ氏が立てた仮説で、「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起こる」という話がある。ほんのひとひらの羽ばたきが、何らかの影響を及ぼして竜巻が起こるくらいまでに発展するという。これは、本当に些細な小さなことが、巡り巡って大きな大きな変化を起こすという例え話である。だが、バタフライが羽をはためかせるだけでこのようなことが起こる可能性があるのだ。わたしたち人類はどれだけの過ちを犯してきているのだろう。
脅すようで申し訳ないが、もう後戻り出来ないのだ。方向転換するチャンスはたくさん転がっていたのに、それを選ばなかったのはわたしたちである。多くの人が気がつくタイミングが、遅すぎた。でも、別に生まれ変わることは怖いことではない。新しい世界に生まれ変わるためには、古い慣習や概念は捨てなければならない。破壊と再生。いつも手放すほうが先なのである。軽やかに、新しい未来へ進んでいこう。
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