ポイント制の宇宙

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 昨年の9月ごろから、空の様子がおかしい。おかしいというのは、あまりにも美しい空で現実の世界と空の世界で別世界であるような、そんなチグハグ感をずっと感じている。わたしが気がついたのが昨年の9月ごろというだけであって、もしかしたらもっともっと前からそうだったのかもしれない。空の次元だけが明らかに高いと思うのだ。この地球上は3次元だが、空だけが5次元や6次元などと言われてもおかしくないほどに、明らかに現実世界と合っていない。

 そしてびっくりすることに、空のことを気にして歩いている人や移動している人が非常に少ない。こんなにも美しい空なのに皆気付いていないのかな?と不思議になるくらい、空を見上げる人がとっても少ないのである。悲しい。愛子がよく、「美術館行くよりも空や植物を観察したほうがよっぽど良い」とよく口にしているが、同じ気持ちである。自然以上の芸術なんてなかなかない。空を見上げるほどの余裕も余白もないということなのだろうか。空を見ているだけで意識レベルが上がるような気がするくらい、美しい空なのに。

 意識レベルはその人の人生の質を左右するだけでなく、意識レベルによって宇宙からのサポートを得やすくなるということも役割として持っている。この現実はゲームのような世界であるので、わたしが自主的に生きているようで、もっと別の次元にわたしのことをサポートして動かしてくれているゲームマスターのような存在がいる。特に意識レベル500未満の人の場合は全てが自由意志によって人生を動かしていけるので、自分の起こした行動に責任が伴う。意識レベルを上げることも下げることも自由なのだが、この世界では下げることのほうが遥かに簡単である。意識レベル500未満の人は、まずは意識レベル500に達することが一番の人生の目的である。

 『パワーか、フォースか(※)』では意識レベルのポイント200が臨界点として設定されているが、宇宙の観点では意識レベル500が1つの臨界点として設定されている。宇宙の法律は「愛」によって成り立っているとアミ小さな宇宙人では紹介されていた。意識レベル500に達するとようやく「愛」の世界へと足を踏み入れることとなるので、宇宙の文明人として仲間入りできるというわけだ。(誤解のないように何度も伝えたいのだが、わたしは別に意識レベルによって人のことを差別をしたい訳ではない)

 わたしたちは小さなころから「愛が一番大事」と本やアニメや歌を通して教えられてきているはずなのに、大人になるにつれてその教えはどんどん薄れていないだろうか。ベストセラー小説である星の王子さまでも、「大切なことは、目に見えない」と伝えている。物質社会のこの地球で、その想いを持ち続けることは時として難しい。いや、難しいからこそ真理なのかもしれない。

 意識レベルが500に達すると宇宙からのサポートを得やすくなるからくりとして、宇宙はポイント制のような方式を採用しているらしい。生きているわたしたちはゲームの主人公のような存在であり、お世話係のパラレルセルフやハイヤーセルフが、わたしたちのポイントを消費することでサポートをすることが可能になるようだ。意識レベルが上がるほどに宇宙で使えるポイントも増えるので、様々な奇跡が起こりやすくなる。

 では、意識レベルはどのように上がるというのだろう。『パワーか、フォースか』では、「生まれたときに測定された意識レベルのエネルギーフィールドは、生涯を通して平均約5ポイント増加するだけです(p,140)」とある。詰んだ。いやいや、諦めるのはまだ早い。「突然何百ポイントも一気に跳ね上がる、ポジティブなジャンプも可能なのです。フレンドリーで、熱心かつ親切で、寛大な精神を持ちながら人生を歩むことで(中略)…やがては他の人々への奉仕がその人の第一の目的となり、確実にもっと高いレベルに達することができるでしょう(p.142)」とある。

 ちなみに、意識レベルが突然何百ポイントも上がる人というのは、宇宙から意識レベルを落として地球に生まれた魂の人だけである。残酷だが、例外はない。宇宙での意識レベルが1,000以上ある魂の場合は、地球に生まれるにあたり意識レベルを1〜1,000の幅に収めなければならない。生まれる前の意識レベルが1,000以上の魂の場合、地球に生まれた瞬間は1,000である。地球に適合するにあたり、ほぼ全ての魂が意識レベル500以下となるのだが、元々のポテンシャルが1,000以上であるため、あるタイミングで何百と意識レベルが上がりやすいのである。

 また、意識レベルが上がると宇宙で使えるポイントも上がるわけだが、この3次元でどのように生活するかによりそのポイントが増減するようになっている。ポイントを上げるための1つの行動が、「ガーデニング」をすることである。これは今わたしが知る範囲の中では貯まるポイントが一番大きい。現金換算をすると、4000円くらいの宇宙ポイントが貯まるようだ。逆にマイナスとなる行動というのも存在しており、飲酒は平均して約マイナス7万円分の宇宙ポイントが減ることになっている。ポイントは増えるよりも減るほうが簡単であり、この世の中ポイントが減る行動ばかり転がっているトラップ天国である。酒を飲めば飲むだけ宇宙ポイントは減る一方なのである。

 それから、何か行動をするにあたり、動機が一番大切である。より詳しく言えば、「何を起点にその行動をするのか」ということである。不安や恐れから起こした行動と、愛によって起こした行動を比較した時に、結果がどのようになるかは想像するに容易いことだろう。愛というものを定義をすることは難しいが、自己犠牲はエゴが起点なので、愛ではない。自分を愛してようやく他人を愛することができるというもの。エゴからくる感情を愛と勘違いしてしまいがちであるが、まずは自分が満たされているかどうかということを注意深く感情を観察していきたい。

 自分を満たすことが他人への愛へと繋がっていく。そして意識レベルを上げていくことにも繋がる。宇宙のポイントを貯めるにあたり、ガーデニングやサイクリング、洗濯や掃除、自炊などといった「丁寧な生活を送る」ということが、遠回りのようで一番近道の方法である。自分を満たすことをまずは優先して取り組んでみてほしいところである。

(※)参考文献・出典

デヴィッド・R・ホーキンズ著(エハン・デラヴィ&愛知ソニア訳)『パワーか、フォースか』(2018年)、ナチュラルスピリット

 

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