そんな提案を受けて、素敵なお客様がたくさん訪れる素敵なレストランで個展を開けることになった。しかし蓋を開いてみると、その個展では愛子の作品を観に行くためにレストランに訪れた人は多かったものの、実際に購入にまで至る人は少なかった。実際にわたしも個展に足を運んで、購入しようか気になった作品はあったものの、なぜかその場では買おうとはならなかったのである。個展を開いてみたものの思ったほど売上が伸びず、愛子は困惑をしていた。そもそも貯金が減ってきてまずいかなと思って個展を開いたのに、思ったよりも作品が動かない…なぜだろう…と思ったという。
個展も終わり、結局最後まで売上が伸びずに着地した。愛子の個展を観に行くためにそのレストランへ足を運んだ人は多く、レストランへの売上貢献は出来たものの、自分にはあまり入ってこない状態であった。個展の売上も少なかったので、会場の費用も少しのお支払いで済んだそうだ。ところが、ここからが面白い。個展が終わった直後に、直接連絡をしてきて作品を購入してくれる人が急増したのである。個展に足を運んだ人が知人へ愛子の作品を紹介して、新たなコレクターとの出会いが起こったり、個展に足を運んだ人が直接連絡してきて作品を購入することとなったり。
実はわたしもその1人。個展で強烈に興味を持って買おうか迷った作品があったが、なぜかその日は購入せず。個展が終わった後に愛子の部屋へ遊びに行った時にその作品が残っており、「え!?これ誰も買わなかったの!?わたしが買う!!!」と愛子の部屋で急に購入したのである。
今思えば、これはわたしのパラレルセルフが何かしらわたしの感情をコントロールをして、個展開催中の売上貢献とせず、後から購入することで愛子へ貢献する形のサポートをしたのかもしれない。やはり、感情は自発的に生まれているとわたしたちは思っているが、宇宙から意識を変えられたり感情を抜いたりして動かされている側面もやはり否定しきれないだろう。愛子も知人に対して遠慮がちな性格であるので、もし個展の期間中に売上がかなり上げられていたら、愛子はレストランに対しての使用料をかなり支払っていたとわたしでも予測できる。愛子のパラレルセルフとしても、愛子自身が自由に使えるお金がきちんと入ってくるように何かしら設定していたのではないかと思う。
また、愛子はこれまでも個展を開いてきている中で1つ不思議に思っていることがあった。愛子の話を興味深く聴いてくれており、作品も素敵だと言ってくれるのにも関わらず、結局作品を買わない人がいるのはなぜだろうと疑問に思っていた。これも最近分かったことなのだが、愛子の作品は購入するのに一定数の意識レベルが必要であることが分かったのだ。これも作品の種類によって変わっており、キューブ作品は意識レベル500以上の人が、平面作品は意識レベル550以上の人が購入できるという一定数のハードルがあるようだ。ただ、これは厳格なルールではなく例外もあり、意識レベル500に満たない人が愛子の作品を購入した例もある。世界は例外ばかりだな。
わたしは愛子の個展は皆勤賞で足を運んでいるのだが、確かにこれまでの個展を振り返る中で、愛子の話に興味を持って根掘り葉掘り質問している人に限って作品には意外と目を向けていない傾向にあると感じている。四つ葉が何本でも見つかるという稀有な才能を持っている分、その摩訶不思議な話に興味を持つ人がいることは別に想像がつくことではある。
逆に、愛子から話を聴くことはそこそこに、ひたすらに作品を見つめている人もいる。こういう人は大体作品を購入する傾向にある。作品を見つめて、作品からの力を何かしら感じているからなのだろうか。意識レベルによって買う・買わないが分かれるというのも、愛子のパラレルセルフとしては誰でも彼でも作品が渡れば良いと言うふうには思っていないからこのような仕組みになっているらしい。
それから、キネシオロジーテストでもう1つ分かったことがある。それは、作品のほうが持ち主を選んでいるという点である。それぞれの作品は、どの人であれば大切にしてくれるか、作品自身と合うのかを察知しているそうだ。前の記事で、植物は公園内に入ってきた人を識別しているという話を書いたが、愛子の作品も同じことが言えるようだ。わたしたちが作品を選んでいるのではなく、作品のほうが持ち主を選び、購入させているのである。感情は自発的に生まれている場合もあるし、外からの外的要因によって生まれている場合もある。
愛子は勇気を出して取った行動にはいつも何かしらご褒美がもらえるという。これもその1つの出来事であったと言えよう。理性で行動してもなかなか結果には結びつかず、執着心を捨てて諦めた瞬間に何かしらの奇跡が起きるのである。意識レベル499までの人は全ての行動が自己責任であるので、その場合は自分で行動したことがすぐに結果に繋がりやすい。わかりやすいのである。逆に意識レベル500以上になると大きな力があるということを信じられるかどうかが鍵となる。理性で行動するより直感や確信によって動くということで人生が好転していくことを少しでも意識してもらえたら嬉しい。
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