わたしたちは、この世に生まれるときにすでに痛みを伴って生まれてきているらしい。それは、精神的にも物理的にも痛みを伴うというのだ。赤ちゃんを産む母親が陣痛で苦しむというのはドキュメンタリーやドラマなどでも見たことがあるのでなんとなくイメージしやすいのだが、なんと実は生まれてくる赤ちゃんも、ものすごい痛みを感じながら生まれてきているというのだ。
確かに、赤ちゃんの頭で産道をこじ開けて生まれるのだから母親の痛みは想像を絶する痛みだろうが、その狭い通路をこじ開けて生まれる赤ちゃんも重労働だという。確かに、考えてみれば納得。なんで赤ちゃん側の視点に立って考えたことなかったんだろう…。お腹の中ですやすや育ってきたのに急にお母さんの身体の中を追い出されて、狭い通路を頭でこじ開けて生まれるのだからそりゃ苦しくないわけないよな。
そして、生まれたときに感じた精神的な傷をバーストラウマというらしい。まぁ心と身体は繋がっているからね。母親の子宮の中でスクスクとすやすやとなんの不安もなく育ってきたところで急に追い出しが始まり、急な重労働の末に生まれてきたと考えると、その時点でトラウマとなってしまうというのも別におかしなことではないように思う。
また、帝王切開や陣痛剤を打って生まれてきた子どもについてはより深いキズを負っていると唱える人もいる(もちろんわたしは帝王切開や陣痛剤での産み方を否定しているわけではない)。わたしの知り合いの先生は、ご自身が生まれるときに先生のお母様が陣痛剤を打って生まれたとおっしゃっていた。マイペースに生まれようとしていた先生は自分のペースで生まれるという経験を得られなかったという。それがバーストラウマとして残っていて、先生ご自身が出産するときにも娘さんはなかなか予定日を過ぎても生まれず、先生が経験できなかったマイペースに生まれるということがお腹の中の娘さんに無意識で移ってしまっていたという話だった。先生が娘さんを出産するときにはバーストラウマというものがあると知らなかったので陣痛剤を打って娘さんを生んだとのことだ。母親のバーストラウマは子どもへも引き継がれていくという話を聞いた。
帝王切開や鎮痛剤などに限らず自然分娩であったとしても、わたしたちは生まれた瞬間に母親との繋がりであるへその緒を切られ「分離」という痛みををまず一番最初に経験する。この分離こそ、この世界で生きていくうえでの根幹を作っているとザ・メンタルモデル(※)では説いている。この分離から人生は始まるのである。
分離の体験は痛みを伴っているので、この世界で生きていくにあたってなるべく痛みを感じないように回避をしながら社会へ適合していく。ただ、これは痛みを感じないようにという「不安と怖れ」からとっている行動であり、そのようなネガティブな感情を回避しようと動いていると目の前の現実は「不本意な現実」として現れてしまう。多くの人が、やりたくてやっているわけではない仕事と日々向き合っている中で、「本当にこのままの生き方でいいのだろうか…」と感じる瞬間が来る。これこそが直面期であり、自身の内側と繋がって統合していくというプロセスにより調和した世界で生きていくという変容を迎えようというのが本書の大まかな内容である。
この分離の体験を通して生まれた痛みには4つの種類があるという。(p.8)
A. 「価値なし」モデル(私には価値がない)
B. 「愛なし」モデル(私は愛されない)
C. 「ひとりぼっち」モデル(私は所詮ひとりぼっちだ)
D. 「欠損・欠陥」モデル(私には何かが足りない・欠けている)
上記のように、本書では4つのメンタルモデルがあると提唱されているが、実はわたしたちは先ほど5つ目のメンタルモデルを発見した。それは、
E.「スペックダウン」モデル(本来であればできることが、今のこの地球上ではできない)
である。このスペックダウンモデルは仮称なので、よりしっくりとくる言葉が見つかったら更新していきたい。
そもそもこの新たなメンタルモデルを発見した経緯を説明したい。このブログの記事は真実度100%を目指しているのだが、先ほどキネシオロジーテストをしたところ、「この分離の体験を通して生まれた痛みには4つの種類があるという。(p.8)」という文章が真実度を下げている記載であると判明した。とはいえ、この記述は引用をしたものなので誤ってはいないはずである。となると、そもそもこの文章自体が何か真実と異なっている可能性が出てきた。そこでキネシオロジーテストで「地球上においてメンタルモデルは4種類存在している」とテストをしたところ、なんとNOという回答が返ってきたのだ!鳥肌が立った。
地球に生まれる前に意識レベルが1,000以上ある光側の魂たちは、この地球に生まれるにあたり、意識レベルを上限1,000までに収めなくてはならない。例えば、地球に生まれる前の意識レベルが5,000の魂であっても、地球に生まれる場合には1,000まで落とさなければならないのである。そうすると、意識レベル5,000のときには出来ていたことが、この地球上では上限が1,000となっているために制限がかかり出来ないことが増える。本来の意識レベルのスペックであれば出来ることが、この地球上では出来ないという諦めや悲しみの気持ちを持っている魂の痛みが「スペックダウン」モデルである。
人は誰でも上記の4種類の痛みを持っているのだが、その人が持っている根幹のメンタルモデルを特定することができる。特定する方法は本書を読み進める中で絞り込むこともできるのだが、キネシオロジーテストにより調べることも可能である。おすすめは自身で本書を読んで絞り込みをして、その絞り込んだメンタルモデルが本当に自分の根幹のメンタルモデルであるかどうかをキネシオロジーテストでチェックすると良いだろう。次の記事でこの4つのメンタルモデルについて詳しく見ていこう。
(※)参考文献・出典
由佐美加子、天外伺朗(2019年)『ザ・メンタルモデル』、内外出版
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