第3週は「パワーの感覚を取り戻す」という内容である。この章では、怒りや羞恥心といった一般的にはネガティブな感情と捉えられている感情について触れている。自分の作品や新しく起こす行動が、他者によって評価された時の感情面について先回りしてフォローしてくれている章である。
怒りの感情は、人が行動を起こす上で何かのきっかけや原動力となってポジティブに働くことがある。他者から何か不本意なことを言われたり、されたりする中で「絶対に見返してやる」「わたしの方が有名になってやる」などといった気持ちになったことはないだろうか(わたしはある)。
著者は本書の中で、怒りの感情を下記のように表現をしている。
「怒りは私たちの限界がどこにあり、私たちがどこに向かいたがっているかを教えてくれる。また、自分が現状に満足できなくなっていることを知らせてくれる。創造性を回復しはじめている人にとって、怒りは健全な兆候なのだ。」(p.84)
怒りは向かうべき先を知らしめてくれる行動の指針であり、注意深く見る必要がありそうだ。なぜ怒っているのか?何が気に食わないのか?怒りという感情を通して、自身の本音が見つかりやすくなるだろう。
この地球は「行動の星」という人がいる。わたしたちは何か奇跡やシンクロニシティを起こすとき、必ず何かしら行動が必要になってくる。分かりやすい例を出すとすると、例えばお金が欲しいと思ったときに、何もせずに部屋で寝ていたとしたら現実は変わらない。仕事を探すのか、友人のつてで仕事をもらうのか、宝くじを買いに行くということもお金を得るという観点からすれば1つの行動かもしれない。この例で言えばお金を得ることの起点は、行動となる。行動をしなければ現実は変わらないということだ。(自分に言い聞かせているようだ…。耳も心も痛い。)
行動が一番大事であるにも関わらず、わたしたちは行動するのが億劫で後回しにしがちである。計画はいつも立てられるのに、立てた計画通りに進まないという人は多いのではないだろうか。行動をする前に意志が折れてしまう人は、羞恥心によって妨害されていると本書は語る。
「こんなことを始めたら誰かから馬鹿にされるんじゃないだろうか」「行動することでこれまで友人として仲良くしていた人が急に離れていったらどうしよう」こんな風に、何か新しいことを始めるときに、まだ起こってもいないことで不安になる人は多いと思う。
実際にわたしも、これを書きながら不安に思っていることも事実ではある。こんな内容のブログを書いて、頭がおかしくなったのではないかと思われたらどうしようと不安になることがある。が、よくよく思い返せば昔からそのようなことを言われることが多かった。こうした先回りした不安は気にしなくていいのかもしれない。
何かを行動に移すとき、そしてその行動をした後に誰かに発信をするとき、必ず批評をする人が現れる。やることは難しくても、言うことは簡単なのである。
誰かから批判されて傷ついてしまったときの対処法についてもこの章で説明をしてくれている。もし傷ついたとしたら、傷ついたときに対処すればいいのだ。気にせずにわたしたちは創造性を回復させる道を歩み続けていこう。
今週のワークもそこまで負担はないと思う。どうだろう、今週もワークに取り組めただろうか。モーニング・ページとアーティスト・デートも忘れずにやれているだろうか。来週の4週目まで行けば3分の1を完了したことになる。この調子で進んでいこう。
(※)参考文献・出典
ジュリア・キャメロン=著、菅靖彦=訳、2001年「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」、サンマーク出版
※わたしは旧版の書籍を使ったため、本ブログで引用しているページ数や文章などが新版とは異なっている可能性がある。
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