麻雀は手元にある13のパイを使ってゲームを進めていくものだとある人が教えてくれた。トランプも1つの絵柄に対して13枚のカードがある。だが、わたしたちの生活は13よりも12の数字のほうが身近ではないだろうか。時計は12までの数字が並んでいている。1年も12ヶ月である。1ダースも12個で1つという単位だ。十二支に関しては、その名の通り12の干支である。
そもそも13という数字は不吉な感じがする。キリスト教では裏切り者のユダは13番目の弟子として認識されているし、死刑囚が最後に登る階段の段数は13段であると聞いたことがないだろうか。13日の金曜日という言葉も不吉なことの象徴のように言われる。なぜだか、この世界は13という数字に対して憎しみがあるのではないかと思うほどに、徹底的にネガキャンをさせられていないだろうか。そこで違和感を覚えた。あれ、これらはもしかして、わたしたちは13という数字から意図的に遠ざけられている…?
13という数字に対してあまりにも良い印象を持てなかったのと、直感的に「実は1年間は13ヶ月なのではないか」と思いついた。思いついたことをそのまま友人へ話したら、すぐにその友人が13の暦という本を見つけてくれた。やっぱり1年間は13ヶ月だったのか。これはわたしのイメージの話だが、12という数字は同じところをずっとぐるぐる循環している平面のようなイメージ。12に1が加わって13という数字になるとき、加わった1は階段のように1つ上の段を生み、螺旋階段のように上昇していく流れを作り出す。13の暦の時間軸に乗ることができると、宇宙の流れに乗ることができる。13の暦は4次元以上の世界に流れる時間軸らしい。
今地球上で使われているグレゴリオ暦はひと月で30日のときと31日のときと、不規則な暦となっている。こんなに発展したテクノロジーを生み出した人間が、こんな不規則でバラバラな暦しか生み出せないはずないだろう。生まれてからずっとこのグレゴリオ暦しか知らなければ、そもそもこのカレンダーに疑問を見いだせる人のほうが少ないかもしれない。
人は昔13の暦をきちんと使っていた。代表的なのだとマヤ文明だろう。マヤ暦として聞いたことがある人もいるかもしれない。マヤ暦とこの13の暦がどのような関係性にあるのかはわたしもまだ調べきれていないが、マヤ文明は確かに13の暦を使って生活をしていた。だが、この上昇の鍵となるカレンダーを人々が使うことで不都合になる人というのがいたのである。人を奴隷として動かしたい支配者層からすれば、この13の暦を使われてしまうと調和の世界で生きてしまい、上下関係のない世界となってしまう。上から支配したい強欲な権力者からすると、12の暦で同じ場所をぐるぐる回っていてくれたほうが好都合なのであった。こうして13の暦は歴史が進むごとに12の暦へとすり替えられていってしまい、なかったことにされていったのである。
13の暦は整然としていて美しい。7日間×4週間で1ヶ月という、シンプルな暦である。1ヶ月28日×13ヶ月で364日。7月25日を「時間をはずした日」として設定して合計で365日間。宇宙の暦では新年は7月26日である。おっと、わたしたちの知る暦の新年と、約半年も違うじゃないか!宇宙との繋がりが希薄になってしまうはずである。だが日本が現在の暦を取り入れるようになったのは明治に入ってからである。それまでは太陰太陽暦という、月を基準とした暦を使っていた。現代よりも過去の人のほうが神社仏閣など、目に見えない存在への信仰が深い理由とも関係しているのかもしれない。わたしはグレゴリオ暦がこんなおかしな世界の諸悪の根源ではないかと思っているほどだ。
この13の暦で生活すると、リズムが整う。せかせか忙しく時間を消化している感覚も弱くなり、目の前の日々を丁寧に暮らせているような感覚になる。この13の暦のすごいところは、身体のリズムと心のリズムの両方が整うのである。まずはこよみ屋さんが出版している本から読んでみると、手っ取り早く13の暦を生活の中で取り入れられると思うのでぜひ読んでみてほしい。
この暦、上級者向けのドリームスペルという教本もあるのだが、これはまだわたしが研究途中であるので追って紹介していけたらと思う。13の暦で4次元の意識と同期していこうじゃないか。
(※)参考文献・出典
倉本孝三(2015年)、『新しい時間 「13の月の暦」から始めよう!』、こよみ屋
※なぜかAmazonの商品ページのリンクを貼れないので、こよみ屋さんの商品ページのリンクを貼っておくことにした。
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