学校教育というのは、個性をそぎ落とすものだと大学の講義で教わったことがある。従順な労働者を育てるためのカリキュラムであると。
言われてみればその通り。同じ時間に登校をし、同じ教室という箱の中に入れられて、皆と同じご飯を食べる。テストの点数や技術の上手い・下手で比較をされ、先生のイメージする「いい子」たちが評価をされていく。そうしてわたしは平均化されていく。平均化されたわたしたちは、皆と同じであることで心理的安全性を担保される。
そんな学生時代を16年間過ごし(中にはもっと短い人もいるだろうが)、就職を経て社会へ放たれた先では、平均化されていない個性を持った人が活躍をし始める。大学時代ぐらいからその兆候は出てくるが、社会人になるとそれが顕著に現れる。
誰しもが、人生のどこかのタイミングで、急に個性を発揮しろと言われる瞬間が来るのだ。そぎ落とされてきた「わたし」を、かき集めなければならない。途方に暮れる。だって、そぎ落とされたわたしがこれまでは評価されてきたのだから。
わたしは何が好きだったのだろう?何をしているときに時間を忘れて没頭できていたのだろうか…。
どこかに置いてきてしまった自分を取り戻すために、わたしは「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(※)を読み、12週間かけて行うワークをやってみることにした。
この本はアーティストとして生計を立てている友人からおすすめをしてもらった。教えてもらい、購入してから1年半くらい経つと思うのだが、未だに12週間のワークをやり切れていない…。過去に2回くらいワークに手を付けたことがあるが、いつも2週目で挫折してしまうのだ。今度こそは…。
ワークを行うにつれてわたしに変化がたくさん起きているので体験談を書いていこうと思う。実はすでに8週目のワークが完了したところなのだが、追随して書いていこうと思う。ブログの開設に手間取ってしまってタイムラグが発生しているのだよ……。現実とブログの時間差、追いつきたいね。
埋もれてしまった自分を取り戻したい人、周りに合わせて自分の本音を見失ってしまった人、理想と現実のギャップにモヤモヤしている人、自分はこんなものじゃないはずなのにと思っている人—
クリエイターやアーティストを目指す人向けの本かと思いきや、全然そんなことはない。わたしだってしがない会社員なのだから。(ちなみに営業職をしている。クリエイティブとはかけ離れた仕事だ。)このブログを見て、一緒にやってみたいと思ってくれる人がいたらぜひわたしと頑張ろう。
(※)参考文献・出典
ジュリア・キャメロン=著、菅靖彦=訳、2001年「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」、サンマーク出版
※わたしは旧版の書籍を使ったため、本ブログで引用しているページ数や文章などが新版とは異なっている可能性がある。
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