宇宙の修理士

生澤愛子との生活

 ポルターガイスト現象というのを聞いたことがあるだろうか。物が勝手に浮いたり動いたりする現象のことで、オカルト界隈(?)では知られていることである。名前はもう出せないが、昔オウム教の教祖が身体が浮き上がって信者を得ていたという話もある。恐らくこれは、信者を催眠状態にして錯覚させていた状況だと思う。だが、たまにヨガを極めている人で、身体が浮き上がるような感覚を覚える人もいると聞く。実際に物や人は浮かぶこともできるのかもしれない。

 実際にわたしも物が勝手に動かされていたことがある。いつも朝にヘアオイルを使うのだが、昨年の10月にいつものヘアオイルが消えたことがあった。ヘアオイルはいつも特定のカゴの中に入れており、別の部屋に持っていった訳でも、ヘアオイルを使い切ってしまっていたわけでもなかった。化粧水やボディクリームを入れているカゴから忽然と消えてしまったのである。そして、朝に失くしたと思っていたヘアオイルは、夜になるとまたカゴの中に収まっていたのである。絶対に朝にはなかったのに、夜に普通に戻ってきていた。もちろん、ヘアオイルが無くなったのは単なる思い込みや勘違いではない。その日の朝は、ヘアオイルを入れているカゴが明らかにスカスカになっていたのだ。

 はせくらみゆきさんも、著書にて持っていた家の鍵がいつのまにかぐにゃぐにゃに曲がってしまい、家の鍵が使えなくなってしまったというエピソードを記していた。他にも、わたしの知っている人で、財布が勝手にカバンの中から失くなってしまい、終いには家のポストに財布が返ってきていたというエピソードを持つ人もいる。

 わたしやはせくらみゆきさん、財布のエピソードなどは恐らく悪意のあるイタズラだと思っている。闇側の生命体はわたしたちにイタズラのような攻撃を仕掛けることで、時間を奪ってくるのだ。

 どうやらこの世界では勝手に物が消えたり、動かされたりするということが起きるらしい。世界のどこかには、ある日急に家の引き出しの中に見覚えのない現金と海外で使うための外貨が用意されていた人もいると聞いたことがある。

 愛子もこのような不思議な体験をしたことのある1人である。例えば、冷蔵庫にメガネをぶつけた時にメガネに傷がついてしまったそうだ。明らかにレンズにヒビが入っており、修理に出す必要があると感じていた。ところが、そのヒビが数分も経たないうちにすっかり直ってしまったのである。ヒビが入ったレンズは前と同じ傷のないメガネへと元に戻ったのだ。

 それから愛子の家のテーブルに、何もしていないのに急に傷がついてしまっていたこともあった。愛子はすごくイライラして、傷がついた箇所をなるべく目立たないように向きを変えるなどして対応したのだが、これも気付いたら直っていたという。傷を見つけてから直るまでの時間は2時間程度である。しかもそのテーブルの傷は愛子だけでなく、その場にいた友人も目撃していたという。やはりこれも勘違いなどではない。

 先ほどの机の引き出しに現金や外貨を用意されていたエピソードや、愛子のように物を修理してもらっていたという話は、光側の生命体によって行われたものである。何かその人に対して不都合であったり困惑させられるような事象が起きるのは基本的には闇側の生命体による攻撃だと思って相違ないだろう。

 この地球上の物を宇宙の生命体が物理的に修理することは、ポイントを消化するようになっている(そして闇側も、地球人にいたずらを仕掛ける時にはポイントを消化している)。光側の生命体の中には修理士のようなことができる生命体がいて、物理的に物を直すのにはこの修理士が行っている。愛子のメガネを直したときのポイントは、現金換算すると4,000円だという。実際にお店などで修理してもらうよりも安く修理ができているようだ。

 このように、常識離れした全ての出来事は、光側による関与も闇側による関与もどちらもあるケースである。魔法のような不思議な出来事が起こると、心が踊り歓喜する人も多いだろうが、そういったことが起こった時に一旦冷静な気持ちも忘れずにいてほしい。全てが喜ぶべき出来事だと思ってしまうと、怖い思いをしたり不安な気持ちにさせられるなどの痛い目に遭うこともある。こういった世界もあるということを知ってほしいと思うと同時に、内なる自分と繋がることも忘れずにいてほしいというのが願いである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました