太陽を抱く月(1)

生澤愛子との生活

 「太陽を抱く月」という韓国ドラマをご存知だろうか。韓国では2012年に、日本では2013年にテレビで放送されたドラマである。放送当時、韓国での最高視聴率は40%超であったそうだ。とてつもない視聴率を叩き出した、大人気ドラマである。架空の時代を舞台としているようだが、実はあの物語はこの地球上で実際に起こったことを元につくられている。

 太陽を抱く月の中で、実際の歴史と異なっていることもあるが、キネシオロジーテストによればこのドラマは44%が歴史通りの内容である。ドラマ用に設定されたフィクションも入っているが、李氏朝鮮時代の9代目の時代に起こっていたことがドラマになっているのである。

 ドラマでは、太陽が王様、月が王妃様と言われているが、実際の歴史では逆であった。太陽が王妃で月が王様なのである。ある時代までは、女性が高次元から意識を降ろし、男性が実務として政治を行っていたのであった。女性が高次元から意識を降ろす時には、必ず太陽が必要であった。日本の歴史上で女帝として活躍した卑弥呼も、本来の字は「日巫女」である。字の如く、日の巫女なのである。巫女的な役割と、実務である政治的な役割を両方とも男女ともに行っていた。そのような世の中は調和が取れていた。

 そして面白いことに、「太陽を抱く月」のドラマに出ている俳優の一部は、実際に過去世でその人物を生きていたことがあるという。王様のイ・フォンを演じたキム・スヒョンさんは過去世で実際に王様であった。王様の名前はイ・ウォルであった。ウォルは月という意味である。他にも、陽明君ヤンミョングンを演じたチョン・イルさんも実際に過去世で陽明君であった。雲剣ウンゴムを演じたソン・ジェリムさん、ヒョンソンを演じたチョン・ウンビョさんも過去世の自身をドラマで演じている。キネシオロジーテストの回答によれば、実際に過去世を演じた4名は過去世でも同じ見た目をしていたようだ。

 ドラマの裏エピソードとして、実際に過去世を演じた上記の4名の俳優陣は、よく4名で集まってご飯に行っていたそうだ。撮影を乗り切れるほどの楽しい時間だったと言う(※)。心のどこかで当時の過去世ことを何か感じていたのかもしれない。

 「太陽を抱く月」は最初は小説として発表されている。そして小説が人気となり(100万部以上も売れたそうだ)、ドラマ化した。まずは小説として人気が出て、ドラマ化するという一連の流れも、俳優や制作陣、小説作家が宇宙で立ててきた計画の一部であったようだ。この物語に関わる主要人物たちは、今回の人生を始める前に、この物語に関わることを決めてきていた。

 このドラマには呪いで人を病気にさせたり苦しませたりする場面が出てくる。この時代は、現代のように意識レベルの上限が1,000ではなかった。当時の意識レベルの上限は5,000であったのだ。意識レベルが5,000あれば、現代の人間ができないことも当たり前のように出来ていたのである。地球上で意識レベルが5,000あると、念で物を動かすことが出来ていた。余談だが、意識レベルは過去のほうが上限が高い。イエス・キリストは水をワインに変えるということも出来ていたようだが、それは当時の意識レベルの上限が16,000だったからである。過去に遡ったほうが、人間ができる範囲が広いのである。

 基本的には呪いというものは宇宙の視点から見ても禁忌とされている。地球に生まれている時点で光側の魂に転生しているのだが、呪いは闇側の力を用いる。宇宙に戻った時に魂ごと消滅させられてしまうくらいのレベルで、光側が闇側の力を借りることはタブーなのである。呪いには生年月日と、呪いたい対象の現在地、そして捧げものの3つが必要であった。3つ揃えば、人のことを呪うことができる。捧げものは物である場合も、人である場合もあったようだ。 

 このドラマは「ホ・ヨヌ」が主人公なのだが、歴史ではイ・フォンという名前の女性であった。フォンは太陽という意味である。王妃として、巫女的な役割を担って太陽から意識を降ろして政治を手伝っていた。イ・フォンも、生澤愛子の魂の過去世の1つである。そして、ドラマでは「ホ・ヨヌ」の身近でヨヌのことを守っていたソルという奴婢の女性がいる。この奴婢はわたしの魂の過去世である。ドラマのようにソルという名前ではなく、実際はソンミという名前であった。

 ドラマの中では、ヨヌが世子に対してサンチュの種を植えた入れ物を兄を通じて贈るという場面がある。世子は水をやり、世話をしながら「なんの花が咲くのだろう」と芽を出すことを心待ちにする。その気持を感じさせることこそがヨヌの狙いであった。農民が自分たちで育てる作物を心待ちにするのと同じ気持ちを世子にも感じてほしいという理由でサンチュの種を贈ったのであった。

 また、反省文として世子に手紙を送ったのだが、その紙も単なる紙ではなかった。紙を買ってきて、ソルと一緒に紙を染めて、押し花をたくさん散らすという趣向を凝らしていた。

 愛子は今世でも植物とは非常に縁が深く、ガーデニングをしたり家に花をたくさん飾ったりと植物に囲まれた生活を送っている。スワン銀河出身で植物をつくるということを、宇宙でも過去世でも行ってきているので、好きな人へサンチュを贈ったり、押し花の紙をつくることなども愛子の魂らしさを感じられる場面であった。

(続く)

(※)出典・参考文献

▶インタビュー記事:https://search.app/4ufjWrZ9hSCCP46w5

▶ チョン・ウンゴォル(著)、佐島顕子(訳)、2012年『太陽を抱く月』、新書館

※URLが載せられなかったが、Amazonプライムビデオでドラマ版も観ることができる。会員の方はぜひ。

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