まず、この「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(※)のワークは全部で12週間のワークがある。週に1度まとめてやってもいいし、1週間で行うワークを複数日に分けて行っても良い。私は週に1度まとめてやることを推奨する。
これは強調して伝えたいのだが、ワークを行うコツとして、ワークをやる日をあらかじめ決めておくこと。わたしはこのワークに取り組むにあたり2回挫折したからわかる。時間が空いた時に後でやろうっと、は絶対にやらなくなる。3度目の正直として今ワークに取り組むにあたり、先にスケジュールにワークをやる日を決めて、その日は友人との約束などは絶対に入れないようにした。
この本にはワークに入る前に「アーティストになる契約書」というものにサインをする。これは恐らく著者のジュリア・キャメロン氏もワークを途中でやめてしまう読者がいることを見越して、このようなページを作ったのだろうと推察する。契約書を毎度書いたにも関わらず挫折したわたしが推察できることだから間違いない。この契約書は自分との約束というだけであって強制力があるわけではないから、結局は自分との闘いなのだ。
さて、週に1度のワーク以外にも取り組んでほしい基本ツールというものが存在している。
・モーニング・ページ
・アーティスト・デート
この2つが基本ツールである。
モーニング・ページは朝起きてすぐに、顔を洗ったり歯を磨いたりする前に机へ向かい、ノートに思いついたことを書くというものである。本書ではA4サイズのノート3ページ分が推奨されているが、わたしの独自解釈により、わたしはA4サイズのノート1ページ分を毎朝書いている。原書は英語なので、1文書くのにも日本語より長いのだ。英語だとA4サイズのノート3ページ分の分量が日本語ではA4サイズのノート1ページ分に換算されると思う。
とはいえ、A4サイズのノートは想像以上に大きい。1ページ分をしっかり書こうとすると30分かかる。そのため、30分早く起きてこのモーニング・ページに取り組んでいる。
「その30分早く起きるのが難しいんだよ…」聞こえる、このブログを読んでいる方の心の声が聞こえる…。ちょっと待ってほしい。わたしはワークこそ何度も挫折したものの、このモーニング・ページを1年近くやっていて、もうこれがなくてはならない習慣の1つとなっている。脳の排水と本書では紹介されているが、本当にその通りで、朝起きて感じたこと・考えたことをノートに書きだすだけでなぜか気持ちが落ち着くのである。やれなかった朝は頭がごちゃごちゃした状態で仕事に取り組まなくてはならないので、1日中落ち着かない感じがしてしまう。
これは毎日が忙しなくて時間がないと思っている方にこそ取り組んでほしい。内容なんてなんでもいいのだ。書くことが何も思いつかなければ、「何を書けばいいんだ」と書けばよいし、眠ければ「眠い」とノートに書けばよい。よく日常生活を送る中で、頭の中で自分と会話することがないだろうか?そういう、頭に浮かんだことをそのままノートに書けばよい。
そしてアーティスト・デートは週に一度、自分のために2時間ほど時間を取って、自分の為だけの時間を過ごすというものである。これも内容はなんでもよくって、散歩でもいいし、絵を描くということでも、行きたかったカフェへ行く、映画を観るなど内容に制限はない。大切なことは2つ、しっかり十分な時間を取るということと、1人で時間を過ごすということである。
これはご家庭を持っている方や自分1人で時間をコントロールすることが難しい方には正直一番の難題かもしれない。だけれども、自分1人の時間を作り、自分が何を感じているのか?心躍るような感情になっているのか?自分の声に耳を傾けることが大切なのである。
自分との時間を過ごすにあたり、必ずしもお金をかける必要はない。家にある色鉛筆で塗り絵をするとか、ピアノを弾いてみるとか、そういった時間を過ごすことも立派なアーティスト・デートである。
アーティスト・デートも、ワークと同様に契約書にサインをしたタイミングでスケジュールに組み込むのがいいだろう。やりたいこと、やりたいと思っていたけど先延ばしにして出来ていなかったことをリスト化しておくと気分も上がってやりたくなってくるはずだ。
少し長くなってしまったので、1週目のワークについては次回の記事に書こうと思う。
(※)参考文献・出典
ジュリア・キャメロン=著、菅靖彦=訳、2001年「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」、サンマーク出版
※わたしは旧版の書籍を使ったため、本ブログで引用しているページ数や文章などが新版とは異なっている可能性がある。
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