そして同じ時期に、愛子はわたしにアーティストウェイのワークをすることを再度勧めてくれた(愛子が勧めてくれたのはこれで何度目のことか分からない。わたしが何度もこのワークに取り組むことに挫折していたのである)。6月に入り、わたしはワークに取り掛かり始める。愛子はこの時すでに、宇宙で組んだチームメンバーはこのアーティストウェイのワークを取り組むことを必須条件としてきていたので、わたしには絶対にこのワークに取り組んでほしいと思っていた。
その頃愛子は毎週のようにお菓子やパンを作っており、わたしに分け与えてくれていた。愛子はお菓子やパンを作る度に、なぜかわたしに連絡をしなきゃいけないような気がしていて、毎回連絡をくれてわたしはお菓子やパンを食べに愛子の部屋に行っていた。愛子の部屋へ行く度に、愛子がワークの進捗状況を確認してくれていた。キネシオロジーテストは嘘がつけないので、本当にワークが完了しているのかをテストを通して確認をしてくれていた。実はこれらの愛子の行動は、わたしのパラレルセルフが愛子に会ってほしくて、愛子のパラレルセルフにお願いをして、愛子に作らせていた構図であったのだ。愛子は途中から、なぜお菓子を作ってわたしに連絡をしているのかは恐らく宇宙の意図が働いているからだと気付いていた。
わたしと会わせるということは、何か愛子がわたしに伝えなきゃいけないことがあると思っていた。そして、毎回会う度に何かしらキネシオロジーテストで何かしら発見があったのである。この頃よく、約束をしなくても外でばったりと会うということが頻繁に起こっていた。
7月頃、わたしがブログを立ち上げた。アーティストウェイのワークについてブログで書き始め、わたしの意識も変容を起こして肉が食べられなくなっていく。この頃から愛子に急にときめくものや可愛いもの、ずっと欲しかったものなどがどんどん見つかり、愛子の手元に届くようになる。昨年は買い物に行ってもなかなか愛子が納得の行くものが見つからず、買い物も少なかった時期であった。わたしの変化に伴い愛子にも変化が生まれていく。愛子は、何かしらわたしの行動が愛子にも影響していると徐々に感じ始めていたのであった。
この月に愛子はかくれんぼパブリッシングから共著という形で本を出版した。わたしは愛子からこの本の話を出版日の直前に聞き、非常にときめいた。内容ももちろんのこと、かくれんぼパブリッシングが目指す世界観や本の内容がわたしにとっては今必要だと感じたのである。出版日の当日、愛子と一緒に書店へ行こうとしていたのだが、ゲリラ豪雨により激しい雷雨となってしまった。とても出かけられる状況ではなく、闇側に狙われたと思い、その日に2人で本屋へ行くことは諦めたのだった。
翌日、わたしは会社の帰りに本屋で立ち寄った。出版日の当日に買いに行けなかったので、1人でもいいから買いに行こうと思ったのである。本屋に着いた途端、急に声を掛けられた。愛子であった。約束もしておらず、わたしが何時頃に帰るかも伝えていなかったのに、本屋でばったりと会えたのであった。愛子は買い物があったので、本屋の後に別々に帰路についたのだが、その時わたしは自分のパラレルセルフから「この後また会わせるから気にせずに先に帰っていて大丈夫」というテレパシーを受け取る。わたしたちのアパートの帰り道は複数の道順が存在しているのだが、わたしはそのテレパシーを信じて先に帰っていると、愛子がわたしを見つけて追いついてくれた。そのまま2人で帰路についたのであった。素晴らしいシンクロが起きていると、わたしは信じられない気持ちになっていた。
8月、わたしのワークが終わりかけたタイミングでブログを更新する本数が少ないことに愛子はなぜか焦りを感じていた。愛子は、自身のエゴからこのような感情が生まれているのではないかと思っていた。 だが、このときはまだ、この焦りが何から来るのか分かっていなかった。この頃はまた引っ越し当時のように毎週会っていたので、愛子は嬉しく感じていた。この感情はきっと、宇宙で立ててきた計画でプロジェクトメンバーとたくさん時間が過ごせることに嬉しさを感じていたのではないかと思っていたのである。(続く)
コメント